下らないなら抱く。

よろしくしろよ。

国語辞典ナイト2の感想など

昨年開催された国語辞典好きのためのイベント、「国語辞典ナイト」がまた開催されると聞いて、自分にできたことは何か。

ある程度卒業論文に区切りをつけ、USTREAMでの配信を視聴することが精いっぱいでした。

そのため、現場の雰囲気を味わってはいませんし、USTREAMでは欠けていた冒頭部分などは知らない、ということを前置きしておきます。

 

それでも、国語辞典ナイト2は、僕の"辞書魂"を再び燃え上がらせるには十分なイベントでした。うおおおお。

というわけで、熱のこもった感想文をしたためようと思いました。

このイベントが全国の国語辞典好きの方々の関心事となっているのは明らかなようですので、なんか人とは違う見地で感想が書ければな、と思います。

 

辞典の重要な2つの魅力を存分に味わえるイベントだった

国語辞典、ひいては辞典の魅力とは何か。僕は『一つの意思で、たくさんのことをまとめてあることだ』という、一つの回答を持っています。

 前半の「横断検索」および「総選挙」のための紹介コーナーでは、それぞれの国語辞典の意志を別々に触れることができました。

いろんな辞書で作風が違う、ということは、国語辞典好きの方々はご存知のことであろうと思いますが、「引き比べる」「各辞典の特徴を考える」という行為を紹介し、実際にやっていたのはなかなか画期的でした。

明鏡の紹介では「明鏡は誤りに厳しいが、中でも優しく接している例」などを紹介していて、『このコーナーで扱う単語をまとめるのも一つの意志が見えるものだなあ』と思いました。まとめるというのは楽しいね!

(こちらは前回の国語辞典ナイトでも「辞書ごとの人格を見つける」と言っていましたね)

辞書好きが身内でやっているイメージだったので、引き比べなどの楽しみ方がこの調子でガンガン市民権を得て、みんな複数の辞書を所持して引き比べをするようになるといいと思います。

 

後半の「用例採集」では、新たな言葉を採集し考察する、という辞書の制作過程を切り取ったものでしたが、身近な例から扱っていたのが面白かったです。

全ての感じにルビが振ってあるから(笑)(悲)の読みがわかる、といったくだりはなるほど! と唸ってしまいました。

「試合う」から先祖帰りを見出すセンスもすごいなと思いました。

 

各語釈から想起する「おたく度」、そしてジャン国

 まずはこちらをご覧ください。

こちらは『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋本治)の、「週間少年ジャンプ」2008年48号に掲載されていた話の1ページです。

(引用できる条件を満たしているか非常に不安です、アウトなら早急に消します)

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この画像はTwitterなどでもたびたび見ますね。説得力がある画像です。

 

国語辞典好きにも大体同じことが言えると思うのですが、少し形相が変わってくるんじゃないか、と思った次第です。

さて、どこが異なるかというと、「データ等お互い知っていて当然だから」が通用しないのです。

新明解の「恋愛」など、あまりに有名な項目は、あえて語られることもなく、「辞書好きならば知っているであろうデータ」と言っても過言ではないかと思います。

しかし、小型辞書でも数万の語が扱われているわけですから、すべてのデータを知っていて当然、ということにはなりません。むしろ、具体的な語釈をピックアップして話を進めても、毎回違う楽しみが見つかると思うのです。

自分は国語辞典好きの中でも若輩者なので、どんな語釈が出てきても新鮮な気分で楽しめているのかもしれませんが、例えば今回の「ジャン国」の存在は、”おたく度1000の国語辞典マニア"であっても、かなりの驚きがあったのではないでしょうか。

(ジャン国めちゃくちゃ欲しくなりました。そんな方も多いのでは?)

 

総括

そうやって、重要なところをおさえた良い企画だったなあ、と思っていたところに、かつて僕に辞書の楽しみを教えてくれたながさわさんのツイートを見つけました。

 いやー本当にそう思う! 重要かつ基本的な楽しみ方を推したイベントだっただけに、辞書について今回のイベントのように楽しんだり、辞書について語る場が増えたりすると何よりだと思います。

自分のようなタイプの人間にとっては、創作意欲もたいへんに刺激されるイベントだったので、また言葉の海に身を投じ、何らかの制作を行ってみたいなあと思う次第です。

 

ところで僕は「たほいや」をやりたいです。もう2年と少しの間「たほいや」をやっていません。広辞苑の『意志』はともかく、「たほいやをやりやすい」という特徴は間違いないものだと思うので、存分に活かしたいな~。